歴史を巡る~北海道から名古屋・仙台① 「空から見る日本列島」
こんにちは、則武です。
友人が昨年から仙台に転居し、連休を利用して遊びに行くことになりました。
「ならばせっかくの機会を向学に活かそう」
ということで、実にさまざまに見聞を広げるツアーとすることに。
地理・歴史・理科・国語など、一つの旅で学べることは多彩です。






今回からはその模様をご紹介するとともに、
よろしければ教科書とも照らし合わせながらご覧いただければと思います。
初日、出発は丘珠空港。
この春から運行を開始した名古屋行きを利用します。

ピンクの飛行機には「ちびまる子ちゃん」のイラストが。
静岡市にある「ちびまる子ちゃんランド」とのタイアップ機です。
この「フジドリームエアラインズ」、そして「ちびまる子ちゃん」の作者である故・さくらももこ先生は、
ともに静岡という縁があります。
機内で提供されたお茶も、しっかり静岡茶でした。

飛行機は定刻で離陸。
左に旋回して高度を上げていく中、
視界に広がったのは花川・屯田・新琴似など教室のある地域。
画像の左側中央に見えるのが石狩市の紅南小学校、
同じく右側中央が花川北中学校です。
画像の中央にほんのわずかですが花川教室が見えています。
上には防風林もありますね。

飛行機は速いもので、見慣れた風景からわずかな時間で支笏湖を越え、
30分ほどで次に陸地が見えた時はもう秋田県でした。
日本第2位の広さだった湖を干拓した八郎潟、
さらに秋田平野を過ぎると、大きな山が見えてきました。
東北地方第2位、山形県最高峰の鳥海山です。
霞がかっていて奥にある奥羽山脈は見通せませんが、
手前の出羽山地や月山、朝日岳まではしっかり確認できました。
地図を持って行っているので、景色と照らし合わせます。
このあたりは高度7500メートルを時速750kmくらいで通過しているようです。

続いて見えてきたのは、越後平野。新潟県です。
中央を流れているのが、日本最長の大河・信濃川。
中央左寄りにあるサッカースタジアムの手前側が、新潟の市街地です。
米どころの越後平野、やはり広く奥まで平地が広がっています。
奥にそびえる関東との境界をなす山地まで、平野は続いていました。
そして反対側の窓からは、佐渡島が見渡せることでしょう。

このあたりから、徐々に内陸へ入っていきます。
長野市を見渡し、さらに南下すると見えてきたのは諏訪湖。
フォッサマグナの西側を縦に貫く糸魚川静岡構造線と
東西に走る中央構造線が交わる部分にある、
まさに「日本列島を東西南北に引き裂く中心」の窪地、それが諏訪湖です。
画面下の平地は松本盆地ですね。中央高地です。
ここには日本でもっとも標高が高い空港があります。

その奥、東には噴煙を上げる山がありました。
理科の教科書でお馴染み、安山岩質の日本を代表する活火山の一つ、浅間山です。
手前の色濃い部分がカルデラ壁で、
その奥の窪んだ部分に噴煙を上げる中央火口丘が見えます。
近年でも4、5年に1回は噴火し、こんな遠くからでも噴煙が確認できます。
まさに、生きている山です。

さらに進むと、日本の屋根・日本アルプスへ。
手前が木曽山脈、奥が赤石山脈です。ちなみに飛騨山脈は足元で見えません。
木曽山脈最高峰の木曽駒ヶ岳、
さらに奥には日本第2位・赤石山脈最高峰の北岳、日本第3位の間ノ岳といった高峰が連なります。
間には伊那・駒ヶ根といった、天竜川が作った谷が続きます。
天竜川はこのあと南に下り、浜松市付近で太平洋に注ぎます。

そして赤石山脈の奥に、富士山が姿を現しました。
直線距離で130kmほどはあるのですが、
さすがにこれほど高いとしっかり見えますね。
手前の山は日本第7位の赤石岳でしょうか。
3000m級の山がたくさんあります。

やがて高度を下げた飛行機は、岐阜県の下呂温泉など飛騨川の谷に沿って南下。
濃尾平野に入りました。
空港が見えてくると、左下に山城が。
標高86メートルの小牧山城です。
桶狭間の戦いに勝利し、徳川家康と清州同盟を結んだあと
美濃攻めに合わせて整備された城で、
築城主はまさに織田信長その人。
さらにその後徳川家康が豊臣秀吉と対峙した小牧長久手の戦いでも、
徳川家康がここに本陣を置いたという、由緒ある城です。
確かにここからだと、濃尾平野が見渡せて格好の陣地となったことでしょう。

そして飛行機は定刻に、愛知県小牧市の名古屋空港へ。
ここには航空自衛隊の基地があり、
先月のスーダン政情不安から退避する日本人を輸送するため
ジブチへ行ったC-130輸送機が駐機している姿も見られました。
中部国際空港の開港に伴って中部地方の中核の座を譲った名古屋空港ですが、
まだまだ重責を担っているのだと実感します。
ここで友人と合流し、次は熱田神宮へ向かいます。その後はフェリーで一路仙台へ。
次回は、桶狭間の戦いにゆかりのある建造物や、中京工業地帯の賑わいなどもご紹介します。
友人が昨年から仙台に転居し、連休を利用して遊びに行くことになりました。
「ならばせっかくの機会を向学に活かそう」
ということで、実にさまざまに見聞を広げるツアーとすることに。
地理・歴史・理科・国語など、一つの旅で学べることは多彩です。






今回からはその模様をご紹介するとともに、
よろしければ教科書とも照らし合わせながらご覧いただければと思います。
初日、出発は丘珠空港。
この春から運行を開始した名古屋行きを利用します。

ピンクの飛行機には「ちびまる子ちゃん」のイラストが。
静岡市にある「ちびまる子ちゃんランド」とのタイアップ機です。
この「フジドリームエアラインズ」、そして「ちびまる子ちゃん」の作者である故・さくらももこ先生は、
ともに静岡という縁があります。
機内で提供されたお茶も、しっかり静岡茶でした。

飛行機は定刻で離陸。
左に旋回して高度を上げていく中、
視界に広がったのは花川・屯田・新琴似など教室のある地域。
画像の左側中央に見えるのが石狩市の紅南小学校、
同じく右側中央が花川北中学校です。
画像の中央にほんのわずかですが花川教室が見えています。
上には防風林もありますね。

飛行機は速いもので、見慣れた風景からわずかな時間で支笏湖を越え、
30分ほどで次に陸地が見えた時はもう秋田県でした。
日本第2位の広さだった湖を干拓した八郎潟、
さらに秋田平野を過ぎると、大きな山が見えてきました。
東北地方第2位、山形県最高峰の鳥海山です。
霞がかっていて奥にある奥羽山脈は見通せませんが、
手前の出羽山地や月山、朝日岳まではしっかり確認できました。
地図を持って行っているので、景色と照らし合わせます。
このあたりは高度7500メートルを時速750kmくらいで通過しているようです。

続いて見えてきたのは、越後平野。新潟県です。
中央を流れているのが、日本最長の大河・信濃川。
中央左寄りにあるサッカースタジアムの手前側が、新潟の市街地です。
米どころの越後平野、やはり広く奥まで平地が広がっています。
奥にそびえる関東との境界をなす山地まで、平野は続いていました。
そして反対側の窓からは、佐渡島が見渡せることでしょう。

このあたりから、徐々に内陸へ入っていきます。
長野市を見渡し、さらに南下すると見えてきたのは諏訪湖。
フォッサマグナの西側を縦に貫く糸魚川静岡構造線と
東西に走る中央構造線が交わる部分にある、
まさに「日本列島を東西南北に引き裂く中心」の窪地、それが諏訪湖です。
画面下の平地は松本盆地ですね。中央高地です。
ここには日本でもっとも標高が高い空港があります。

その奥、東には噴煙を上げる山がありました。
理科の教科書でお馴染み、安山岩質の日本を代表する活火山の一つ、浅間山です。
手前の色濃い部分がカルデラ壁で、
その奥の窪んだ部分に噴煙を上げる中央火口丘が見えます。
近年でも4、5年に1回は噴火し、こんな遠くからでも噴煙が確認できます。
まさに、生きている山です。

さらに進むと、日本の屋根・日本アルプスへ。
手前が木曽山脈、奥が赤石山脈です。ちなみに飛騨山脈は足元で見えません。
木曽山脈最高峰の木曽駒ヶ岳、
さらに奥には日本第2位・赤石山脈最高峰の北岳、日本第3位の間ノ岳といった高峰が連なります。
間には伊那・駒ヶ根といった、天竜川が作った谷が続きます。
天竜川はこのあと南に下り、浜松市付近で太平洋に注ぎます。

そして赤石山脈の奥に、富士山が姿を現しました。
直線距離で130kmほどはあるのですが、
さすがにこれほど高いとしっかり見えますね。
手前の山は日本第7位の赤石岳でしょうか。
3000m級の山がたくさんあります。

やがて高度を下げた飛行機は、岐阜県の下呂温泉など飛騨川の谷に沿って南下。
濃尾平野に入りました。
空港が見えてくると、左下に山城が。
標高86メートルの小牧山城です。
桶狭間の戦いに勝利し、徳川家康と清州同盟を結んだあと
美濃攻めに合わせて整備された城で、
築城主はまさに織田信長その人。
さらにその後徳川家康が豊臣秀吉と対峙した小牧長久手の戦いでも、
徳川家康がここに本陣を置いたという、由緒ある城です。
確かにここからだと、濃尾平野が見渡せて格好の陣地となったことでしょう。

そして飛行機は定刻に、愛知県小牧市の名古屋空港へ。
ここには航空自衛隊の基地があり、
先月のスーダン政情不安から退避する日本人を輸送するため
ジブチへ行ったC-130輸送機が駐機している姿も見られました。
中部国際空港の開港に伴って中部地方の中核の座を譲った名古屋空港ですが、
まだまだ重責を担っているのだと実感します。
ここで友人と合流し、次は熱田神宮へ向かいます。その後はフェリーで一路仙台へ。
次回は、桶狭間の戦いにゆかりのある建造物や、中京工業地帯の賑わいなどもご紹介します。