きたがく 塾ブログ 2019年04月24日
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使い切る大切さ

こんばんは、則武です。

ふだん教えている生徒の中に、今まさに修学旅行真っ最中のメンバーが多くいます。
授業で行った「予習」の成果はどうかな?と、あれこれ思い描いているところです。

大人になるとなかなか行けないところも多い修学旅行の訪問先。
ぜひ、たくさん学んで帰ってきてほしいと思います。


さて、入塾される生徒のお母さんに、通塾にあたってのルールをご説明する機会がありました。

その中に、このようなものがあります。

「お渡しするテキスト類は書き込んで解答せず、必ずノートにやるようにします」


実はこれ、私自身の苦い経験も踏まえ、お伝えしているものです。



通塾されている皆さんと同じくらいの年齢の頃、私には「学習習慣」というものがまるでありませんでした。

これは謙遜でもなんでもなく、本当に「勉強をしない」学生だったんです。

テスト勉強も、ろくに続かない。当然、ある時から成績はどん底の極みになりました。


私が昔、親に言われるまま、周りがやっているのに流されるまま、本屋で買った問題集や参考書。

今でも持っているものがありますが、とてもお見せできません。

何しろ、「途中までしかやっていない」のです。いや、間違えました。
「最初しかやっていない」のです。それでも、やった気になっていました。


似たような問題集を買って、多少かじり、それでテストに臨んで失敗する。
そんなことの連続でした。


ところがある時巡り合った先生は、こんなお話をしていました。

「問題集は一冊あれば十分。

本当にやり切れば、どんな問題にも対応できる。

だから、授業をしっかり受けて、問題集をやり切りなさい」



この言葉の意味を真に理解できたのは、実は自分が教える立場になってからでした。



出される問題を、ただ解き方をあてはめてこなすだけでは、力にならないということだったんです。

飛んでくる球を、ただひたすら打ち返す。

分析も弱点の意識もなく、ただ打ち返すようなことをしていては、
やった気になるだけで実力をつけることにならず、やがてやる気も失ってしまう。


だから、まず与えられた課題を完全に克服するまで、何度でもトライする。

一回目からできる問題もあるし、何回かやればできるようになる問題もあるし、
何回やってもできず壁にぶつかる問題もある。

ではなぜそれができないのかを分析し、手を変え品を変え、
その問題できるようになるまで試行錯誤を繰り返す。

そうすれば、「問題を克服する能力」が身に付き、
それを利用することによってどんな問題にも対応できるようになる。



その先生が「問題集が一冊で十分」と言ったのは、それを完全に克服しなさいということ。

「本当にやり切る」とは、最後まで問題を解き進めるということではなく、すべての問題を理解するということ。

「授業をしっかり受ける」とは、授業を受けるにあたって何が自分に足りないか把握し、それを聞きに来なさいということ。

だったんです。



塾の問題集でも学校のワークやプリント類でも、
「しっかり使い切ること」を大切にしてほしいんです。

そのためには、何度も繰り返しチャレンジできるようにしておく必要があります。

だから、解答を書き込んでしまうとそれができなくなるので、ノートを使いましょうということなんですね。


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